三角比の指導(2)
前記事の<フロー1***>の改善について行ったことを書いてゆく。
(1) 対応をあからさまに書き示す
(2) 単位円周上を動くポインタの概念を導入する
(3) 色の違いをつけさせ、混線しにくくする
(4) ミスをしたときに、正解した時との違いを観察させる
(1)は例えば、フロー内の(3,6,4)-(「縦長」,「横長」,「二等辺」)をそのまま書いて見せるということだ。
(2)については分度器との類比はもちろん、円周上を歩く人物を書き入れて示した。こうすることで、移入をしやすくし、「角の大きさ」を「地点」として意味づけした。この見立ては特に重要と考える。生徒はこれまで円グラフや平面図形を通して「ピザの食べる部分」のような充填された扇形の見立てを要求されてきている。これを先に壊しておかないと、三角比の拡張のどこかでつまづくことになる。
(3)のために、消せる色鉛筆を使った。斜辺は赤,対辺は青,隣辺は黄色と塗り分けさせた。