無用の数学

数学を必要としない生徒や、テストで1桁の点を取るようなの生徒にどのように数学を教えるかについて。

最近分かったこと

彼らは「ブレーキが利かない」これに尽きる。 理由のない出力を平気で行うのだ。

結果

結果的に,例の色分け指導をした生徒への効果は10%程度といったところだ。 斜辺と底辺,隣辺の区別はついている様子だったが、単純に分子分母を間違えたり,比そのものを間違えるタイプのミスに変わった。

三角比の指導(2)

前記事の<フロー1***>の改善について行ったことを書いてゆく。 (1) 対応をあからさまに書き示す (2) 単位円周上を動くポインタの概念を導入する (3) 色の違いをつけさせ、混線しにくくする (4) ミスをしたときに、正解した時との違いを観察させる (1)は例…

三角比の指導(1)

三角比の指導を例に挙げる。 本来すべきことは、 (1) 直角三角形の1鋭角が決まると、対応して3辺の比が1つ決まり、これらにsin,cos,tanといった名前がつけてあることを理解する (2) sinθ,cosθ,tanθの定義を正しく暗記する (3) 直角三角形がどのような向き…

成績下位者の指導について

先に断っておくと、「下位層」や「下位者」という表現はあまり好きではない。それは後にも出てくるが、人格と学習成果の混同という、多くの生徒や我々が陥りがちな過ちを生むからである。我々が成績を数値でつけているのは第一に社会からの要請であり、本来…